サン・セバスティアンをお勧めする11の理由

チジーダとオテイサ、二人のスペイン芸術の鑑

エドゥアルド・チジーダ (1924-2002サン・セバスティアン)は、サン・セバスティアンの街の主要なスポークスマン、かつ、最も国際的なバスク人芸術家と言ってもいいでしょう。サン・セバスティアンの換喩でありシンボルでもある「風の櫛」は、彼の感受性と街に対する愛情を表した最も有名な作品です。ピコ・デル・ロロにある「ラファエル・バレルディへのオマージュ」、コンチャ遊歩道にある「ビクトル・フレミングへのオマージュ」そしてモンテ・ウルグルの「ペドロ・アラナへのオマージュ」など、サン・セバスティアンのあちらこちらに彼の作品を見ることができます。さらに、ブエンパストール大聖堂サンタ・マリア教会にも彼の作品である十字架があります。彼が生涯最後に手がけ、現在閉館中のチジーダ・レク美術館は緑に囲まれ、見学する人が迷ってしまうほど広い敷地内には彼の作品が点在しています。

ホルヘ・オテイサ(オリオ1908 – 2003 サン・セバスティアン)はチジーダと並ぶ、バスク派彫刻の大彫刻家の一人。彼の作品もサン・セバスティアンで見ることが出来ます。海と対峙するように街の新遊歩道にたつ「空虚な構造」の他、旧市街にあるサン・ビセンテ教会の外壁に掛けられた彼の彫刻ピエタを見ることができます。